回答者:にしむら先生

西村です。
先日、つぎのようなご質問をいただきました。
読んでみますね。

はじめまして、小2の娘の母です。
中学受験では、基礎力が大切だとよく耳にします。
そこで、低学年の早いうちから基礎力を身につけさせたいと考えています。
基礎力というと、「計算」「漢字」あたりが思い浮かぶのですが、ほかにもあるのでしょうか。
また、これらの力を低学年の段階から磨き、身につけていくためにはどのようなことをすればよいでしょうか。
おすすめの勉強法や教材などとあわせてご教示いただけますと幸いです。

子猿の背中さん、ご相談ありがとうございます。
低学年のうちに身につけたい基礎力として、計算と漢字はもちろん大切です。
ただ、基礎力をそれだけに限定しないほうがいいですね。

机上の学習については、毎日5〜10分程度、計算や漢字を無理なく続ければ十分です。
教材は、これが特別に優れているというものはありません。
ポケモンが好きなら『ポケモンずかんドリル』、すみっコぐらしが好きなら、『すみっコぐらし学習ドリル』でもいいです。
低学年なら、本人が気に入って取り組めることも教材選びの大切な条件です。
特に好みがなければ、受験研究社の『5分間復習プリント』や『基本トレーニング』が使いやすいです。
どちらも学習内容が細かく段階別に分かれているので、今の学力に合ったところから取り組みやすく、特に『基本トレーニング』は12段階に分かれているので、簡単すぎる、難しすぎるというズレが起こりにくく、少しずつレベルを上げていけます。

ただ、低学年の基礎力づくりで、私が机上の勉強以上に大切だと思うのは日常生活での実体験です。

  • 親子でたくさん会話をする
  • コップの水を量って持ってみる
  • 自然の中で虫や植物に触れる
  • 歩きながら100mの距離を体感する
  • スーパーで野菜や魚を見る
  • いろいろな食材を食べる

こうした経験が将来の勉強の土台になります。
たとえば算数で単位計算や距離の問題を教わったとき、実際の重さや量、距離の感覚がある子は、計算を間違えて非現実的な数字になったときに気づくことができます。
でも、単位の感覚がない子は、「そんな重さになるわけがない」「人はそんな速さで歩けない」ということに気づけません。
理科や社会でも、本や問題集に出てきた知識が、自分が見たもの、触れたもの、食べたものと結びつきます。
具体的な実体験の土台があるからこそ、その後の机上の勉強で理解が深まるんです。
低学年では、計算ドリルを何ページ進めたかだけで基礎力を測らず、毎日の生活の中で「知っていること」「やったこと」「感じたこと」を増やしていく。
この両輪で考えるのがいいですね。
ということで、今回は「低学年の基礎力」についてお伝えしました。