回答者:にしむら先生

西村です。
先日、つぎのようなご質問をいただきました。
読んでみますね。

塾から出る宿題ですが、丸付けは保護者がすべきでしょうか。
子供に丸付けをさせると、答えを写したり、間違えていても書き直して丸にしたりするなど、ズルをする様子が度々見受けられます。
このままではあまり意味がないと思い、こちらで丸付けをしようとしたこともあるのですが、夫婦共働きのため平日はなかなか難しく、親のほうが手が回らなくなってしまいました。
子供自身でできれば言うことはないのですが、こういった場合、どのようにしていけばよいのか、アドバイスいただけるとありがたいです。
また、丸付けですが、ただ単に○×をつけるだけでいいのでしょうか。
何か追加でできることや意識することがあれば、あわせて教えていただきたいです。

ゾウの背中さん、ご相談ありがとうございます!
答えを写したり、間違っていた答えを書き直して○にしたりするのであれば、丸付けを完全に本人任せにするのはまだ難しいですね。
とはいえ、親が毎日すべて丸付けするのは、共働きであればなおさら無理があります。

そこで、まず一度、お子さんと「何のために中学受験をするのか」「宿題は誰のためにやっているのか」を話した方がいいですね。
ここが本人の中で曖昧なままだと、宿題が「自分のできないところを見つけるための勉強」ではなく、「塾に出すために終わらせるもの」になって、また答えを写す方へ流れやすくなります。
ただし、受験を自分事として理解したからといって、毎回きちんとできるわけではありません。
分かっていても楽な方を選びたくなるのが普通です。

ですから、丸付けは本人にさせたうえで、親は「抜き打ちで確認する役」に回るのが現実的です。

ルールとしては、

  • ・最初に書いた答えを消さない
  • ・間違っていたら赤で×をつける
  • ・解答を見て確認した正しい答えは青で横に書く
  • ・自力でもう一度解いて正解できたら、問題番号に青で○をつける

これなら、「最初からできた問題」「答えを見て直した問題」「解き直してできるようになった問題」が区別できます。
丸付けは、宿題をきれいに完成させるためではなく、できない問題を見つけるためにするものです。
親は全ページを確認する必要はありません。
週に2、3回、×のついた問題を一つだけ選んで、
「これ、どうやって解き直した?」
と聞いてみます。
答えを写しただけなら説明できませんし、解説を読んで理解していれば、自分の言葉である程度説明できます。
ズルが見つかったときも、「なんで嘘をつくの」と叱るより、
「これだと、できない問題が分からなくなるから、ここだけもう一回やろう」
くらいでいいですね。
小5なら、丸付けそのものは少しずつ本人に任せたい時期です。
親が採点係になるのではなく、本人に仕事を渡しつつ、ときどき中身を確認する。
この距離感が、親の負担を増やしすぎず、本人の自立も促せる現実的な方法だと思います。
ということで今回は「宿題の丸付け」についてお伝えしました。